「で、自分はどうしたいのか?」最後は自分の感覚が頼り。そんな時代に

最終的には自分の感覚で決める
先日、NHKのごごナマに出演していた五木寛之さんが「人生100年時代」をテーマに、その生き方を世代ごとにアドバイスをされていたのですが、以下の言葉が強く印象に残っています。
“
(前略)...水は飲むべきだ、飲むべきじゃないとかいわれているが最終的には自分の感覚が大事。やってみてマズいと思ったらやめればいい。
”
まさに、その通りだなと、つくづく思いました。
ブルース・リーの名台詞「考えるな。感じろ」の真意
「最終的には自分の感覚が大事」であるのは、現役世代にも言えることですよね。
一生に一度あるかないかの人生の節目であったり、意志表示のスピードが求められる仕事の現場では、その決断力や判断力の力差で、未来の展開が大きく違ってくることは、誰もが思うことでしょう。
それ故、どうしても、頭で考えて、考えて、考える。
腹が決まっていない場合、考えれば考えるほど、頭の中が混沌としてきて、決めきれないという事態になるのです。
ブルース・リーの名台詞「考えるな。感じろ」には、続きがあるそうで、そこに真意が隠れていました。
“
考えるな。感じろ。それは月を指差すようなものだ。指を見てちゃ栄光はつかめないぞ。
”
これは道元禅師の禅問答「月を指す指の話」からの引用であるそうです。
“
真実は言葉とは何の関係もない。真実は空に見える明るい月に例えることができます。言葉は、この場合には、指に例えることができます。指は月の位置を指すことはできますが、大事なのは指ではありません。指にこだわっていては月を見ることはできません。真実にたどり着くには指を越えてその先の月を見なさい。
”
つまりは、「手段にばかりに気を取られていては、自分にとっての正解は見えない。“自分の在り方”に意識を向ければ、自ずと答えは見えてくる」と捉えることができます。
「なんのために?」と自分に問いかけることで、自分に意義の有る「手段」を選別できるのですね。
「手段」を鵜呑みにしないためには、目的を明確にして、日常を観察すること
情報が溢れ、ひとつの事象にも賛否両論があり、より良くするための仕事論や人生論なども多岐に渡り存在します。
そんな中、自分の中に「方針」を持たずにいると、ひとつの方法論がテレビなどでフォーカスされる度に「これこそが純度の高い正攻法だ」と、すぐさま受け入れてしまう。
だけれど、人それぞれに人生の背景があり、抱えているものや、立場や状況などが違うのだから、皆に当てはまる「正解」はないのですよね。
以下に、自分ならではの感覚の磨き方をご紹介します。
「精神」と「仕事」の充実を図るために、視点を転換する
■損得ではなく、真実 ■世間体ではなく、自分
既に備わっているものに目を向ける
<自分の原点と原理原則を知るための、3つの質問>
1. 自分はどう在りたいのか? 2. なぜ、そう在りたいと思うのか? 3. そう在るために、やるべきことを、自分は受け入れられるのか?
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まとめ
昔の人の教えや、最新の考え方、成功している人のセオリーなど、知識を入れてマインドを高めていくこと自体は良いことだと思います。
知っていることが少ない状態で働く直感では、少々頼りないものがあることも否めません。
ですが、それでも、最終的に、数多くある方法や説の中から選ぶのは自分です。
自分の肌感覚にあったものを、自分で選ぶことでしか、最善解は掴めないのかな、と思います。
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